ズートピアのナマケモノ徹底解剖!続編の出演情報と衝撃の裏設定
ズートピア ナマケモノといえば、誰もが脳裏に思い浮かべるのは、息が止まるほどの超スローモーションで世界中を笑いの渦に巻き込んだあの職員、フラッシュだ。ウサギの警察官ジュディとキツネの詐欺師ニックが一刻を争う捜査の最中に駆け込んだ免許センター(DMV)。そこで繰り広げられた、書類一枚をめくるだけで数分を要する気の遠くなるようなやり取りは、映画史に残るコメディシーンとなった。劇場のあちこちから漏れ出した失笑が、やがて大爆笑へと変わっていったあの熱狂を覚えている人も多いだろう。
なぜ観客はこれほどまでにズートピア ナマケモノの放つ独特のテンポに惹きつけられ、虜になってしまうのか。物語の細部に目を凝らすと、そこには制作陣が仕掛けた緻密なブラックユーモアと、知られざる驚きの設定が隠されている。
DMV爆笑シーンに隠された衝撃の裏設定と誕生秘話

フラッシュが働く免許センター(DMV:Department of Motor Vehicles)のシーンは、アメリカ社会における「お役所仕事の遅さ」を痛烈に皮肉った名場面だ。アメリカに住んだ経験がある人なら誰もが頷く「何時間待たせるんだ」というリアルな不満を、ナマケモノという種族の生態に見事に重ね合わせている。
しかし、このシーンの本当の衝撃はラストのオチにある。劇中の終盤、猛スピードで市内を爆走するスポーツカーを取り締まったジュディとニック。運転席から現れたのは、まさかのフラッシュだった。なぜ、日常動作のすべてがスローな彼がスピード狂なのか。制作陣が明かした裏設定は実にシンプルで痛快だ。「一度アクセルペダルを踏み込んだら、足をブレーキに戻すまでに時間がかかりすぎて止まれないから」。彼自身がスピードを愛しているのではなく、生態そのものが暴走運転を生み出してしまっているという、あまりに計算され尽くしたユーモアである。
声優を務めたのは本職のアニメーター!驚きのキャスティング

フラッシュ(ズートピア屈指の名キャラクター)の魅力の半分以上は、あの独特の低音と引き延ばされた発声によるものだ。実は、オリジナル版でフラッシュの声を演じたレイモンド・S・パーシーは、プロの声優ではなくウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに所属する本職のストーリーアーティストだった。
共同監督のバイロン・ハワードたちが仮のアフレコ(スクラッチボイス)をパーシーに依頼したところ、言葉の間情の取り方があまりに完璧だったため、そのまま本編に採用されることになったという。プロの声優では逆に出せない、肩の力が抜けた絶妙な「脱力感」こそが、フラッシュという不滅のキャラクターに命を吹き込んだのだ。
最新作『ズートピア2』への出演リーク情報と期待される役割

ファンにとって最大の関心事は、待望の続編『ズートピア2』でフラッシュが再び姿を見せるのかという点に尽きる。スタジオ関係者からのリーク情報や各種インタビューの断片を総合すると、フラッシュの再登場はほぼ確実視されており、前作を上回る奇想天外なシチュエーションが用意されているという。
噂によれば、今作での彼は単なるDMVの窓口係にとどまらず、街の新たな重要インフラに関わる部署、あるいは事件解決の決定的な手がかりを握る「最も急ぐべき場面の最大の障害」として配置される可能性が高い。ジュディたちの焦燥感とフラッシュの超マイペースな時間感覚の衝突が、再び劇場の空気を支配することは間違いなさそうだ。
短編『ズートピア+』で明かされたフラッシュの知られざる私生活
フラッシュの生態をもっと深く知りたいなら、ディズニープラスで配信されているスピンオフ短編シリーズ『ズートピア+』は見逃せない。ウォルト・ディズニー・ジャパンでも大きく展開された本作のエピソード「ディナー・ラッシュ」では、フラッシュと恋人プリシラのロマンチックなデートの様子が描かれている。
高級レストランを訪れた二人は、注文から食事、プロポーズに至るまで、周囲のウェイターが発狂しそうになるほどの時間をかけて楽しむ。映画本編では描ききれなかった彼のプライベートな一面や、ナマケモノ同士の恋愛観がコミカルに描かれ、キャラクターの奥行きをさらに深めることに成功している。
アニメーション映画産業に革命を起こした3DCGの「間」の演出力
本作が3DCGアニメーション映画として極めて高い評価を得た理由の一つに、アニメーションにおける「間(ポーズ)」の革新がある。従来のCGアニメーションは、滑らかでスピーディな動きを誇示する演出が主流だった。しかし、ナマケモノの描写において求められたのは、極限まで動きを削ぎ落とす勇気だ。
毛並みの揺れやまばたきの速度、口角がわずかに上がるまでのフレーム数に至るまで、アニメーション映画産業の第一線を走るクリエイターたちがミリ単位で調整を重ねた。静止に近い状態でありながら観客の視線を引きつけ続けるという離れ業は、CG技術の新たな表現領域を切り拓いたと言える。
バディ・コメディアニメーションの傑作が提示する社会風刺の妙
熱血でせっかちなジュディと、皮肉屋で世慣れたニック。この正反対の二人が織りなすバディ・コメディアニメーションにおいて、フラッシュは完璧な起爆剤として機能している。テンポよく進む捜査劇の中に突如として現れる「絶対的な静止」は、物語に心地よいリズムの緩急をもたらした。
多様性と偏見をテーマにした深遠な物語の中で、フラッシュの存在は「見かけやペースの違いをどう受け入れるか」という作品の根底にあるメッセージを、説教臭さを一切排除して笑いへと昇華させている。彼の一挙手一投足に世界が笑い続ける限り、この名作の輝きが失われることはないだろう。 (出典: ズートピア ナマケモノ(Yahoo!ニュース))